シャーペンと君とあたし




「おい、あった。」


えっ?はやっ!


慌てて部屋の奥に進む。

奥って言っても、すぐソコなんだけど。


「どこ〜?」

「ん。」


俊がクイッと顎で指すその先を追う。


本棚の1番上。

デカデカと“2年交流会”って
書いてあるダンボールが置いてある。


近くにいくと、見上げるくらい。



「届く訳ないじゃんっ!」


どう考えたってムリでしょ。

先生が蒼に頼もうとしてた理由ってコレ?



「誰もお前に期待してねーから。」


……は?


俊がサラッと言う。

逆にそこまで言われると
意地でも取りたくなるんですけど。


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