「・・・」 なんもゆわない安藤くん そりゃ、理由なんてないと思うよ だってただの断る道具なんだもん 「・・・」 「・・・」 お互い黙ってて 何の声も聞こえなくて 2人の姿が見えない校舎の陰に 隠れていたあたしは 少し顔をのぞかせた 「・・・あたしのほうが 啓介くんのこと・・・ ・・・すきだよ・・・」 女の子のほうが安藤くんに 近づいていってるのが見えた