キラキラしたあなたへ

………。


ただ、考えていた。


私は先生と目を合わさないようにした。
時々、ノートを写しながら。
クラスは静まり返っている。
佐々木のノートを見る。何気にきれいな字。
後、細くて長い指。
私は、そのまま佐々木自身に目を向けた。


5月の風に吹かれて、
私は、佐々木の方を向いて寝た。
風が気持ちよくて…。
目を閉じたんだ。