泣きたかった。
でもこの時………
母が言ってたことがホントなのかもしれない。
そう思った。
だって
最後に彼は
「俺さ、お前の身体しか興味ねぇから。」
そう言って、次の日から違う女と付き合うことになってたから。
だから私は…………
好きって気持ちを捨てた。
恋愛するのも馬鹿馬鹿しくなった。
知らない
分からない
教えて
梨奈にもそう言って嘘を突き通してきたって訳。」
暫く沈黙したままだった。
沈黙を破ったのは静真。
「俺が、最高の男になってやる。…だから、俺を好きになれ。」
正直、心臓が高鳴った。
どうしてかはわからない。
でもこの人なら………
そう思った。

