おびただしい沈黙と、焼き付いた言葉の烙印。


時が凍りついた様に重苦しかった。


2人に等しくのしかかる言葉。


それは逃げる事の出来ない、運命という名の事実。



突然鳴り響く、携帯の着信音。


携帯を見ながら舌打ちをする父。



「すまない、すぐ戻るよ」



そう言いながら、どこかの部屋へ行ってしまった。



その瞬間から、この部屋の空気全てが、私にのしかかってくるのを感じた。