喉がコクリと動いた。

「だから私は信じたわけじゃないけど、死ぬくらいならこのまま村に居ようかなって。でも都会に行く夢は捨てられなくて・・・だから潤さんにクドラクについて話してるんです。村長は・・・きっと何かを隠しています」

「そうですか・・・。ご協力ありがとうございました。最後の最後でやっとクドラクの情報がつかめました。何処の家も話してくれなくて」

潤は苦笑いをする。

「私ならいつでも協力しますよ」

鈴原真矢は優しく微笑んだ。



潤は美月と村長の家の直ぐ近くにある噴水広場で落ち合う事になっていた。

広場に向かうと既に美月が待っていた。