病院へ着いたのは夕方だった。




病院の入口に明良さんが待っていた。




『真子さんおかえりなさい。』




私は頭を下げた。




「明良組長の部屋は?」




『3階の特別室です。俺が案内します。


それから組長はマサがしたことは怒ってないから、


組長はマサを信じてると言っていた。


ただ真子さんの体ばかり心配してました。


自分が電話したら真子さんを苦しめるだけだと。


組長は真子さんを心から愛しているんですよ。


喧嘩を止めたというよりも、真子さんぐらいの女の子を、ナンパしようとしてた男に、


止めるように言ったら、いきなりナイフで刺された。

刺した男は多分新井組の奴だと思います。


今警察が探してます。』





銀ちゃんごめんなさい。




私はいつも自分の事ばかり考えているよね。