可愛い部屋の角に並ぶ二つのベット。




「マサさん無理言ってごめんなさい。


夕食までの間海に行きましょう」




海なんて何年ぶりなんだろう。




遠い昔純と行った海。




砂浜を楽しそうに走り回るきみが眩しい。




「マサさんも早くおいでよ、可愛い貝殻が一杯あるの。」




純もいつも拾っていたな。



『真子さんあまり波打ち際まで行くと濡れますよ。』



「大丈夫だよ。」




そう言ったかと思ったら、びしょ濡れのきみがいた。



「マサさんごめんなさい。」



又転ぶきみを抱き上げた。



俺にお姫様抱っこされたきみが、




俺の胸に顔をうづめた。




「マサさん海に連れて来てくれてありがとう。」




俺はきみの為ならなんだってするよ。