俺は明良に電話をした。




【おまえ何処にいるんだよ、組長が切れまくって大変なんだ。


マサまさか真子さん連れ出していないよな?】




《嫌、真子さんと一緒だ。組長に伝えてくれ、


これ以上真子さん傷つけるなら、俺が真子さんを貰う【マサ、おまえ何を早まってんだよ、


おまえのやってる事は間違ってる。


今からでも間に合いから、真子さんと一緒に帰って来い。】




《明良悪いが帰るつもりはないから、じゃぁな。》




電話の向こうで、組長が怒鳴る声が聞こえた。




組長すみません。




真子さんのこの笑顔を壊したくない。




真子さんにはいつも笑っていてほしい。




「マサさんこのペンション素敵。


早くお部屋に行きましょう。」




俺は真子さんと同じ部屋をとった。




真子さんが一人は嫌だと泣いたから、




真子さんはまだ5才の女の子のままだった。