真子は安心したのか、寝息を立てて眠ってしまった。



「銀平君、真子お願いしますね。


由貴先生が、一週間は入院した方がいいって言ってた。


真子が情緒が不安定になると思うけど、


一杯励ましてやって、又明日くるからね。」




眠ってしまった花音を抱き、タクシーに乗りマンションに帰った。




マンションの前に車が止まっていた。




誰?




車の中から出て来たのはマサさんだった。




マサさんは今あのお屋敷を出て、確か一人暮らしをしてたはずだ。




どうしてここに?




マサさんが車から下り私に近づいて来た。




『麻美さん突然にすみません。


真子さんの具合はいかがですか?』




ここにも真子を好きな人がいた。




マサさんは、まだ真子を諦めてなかったのだろうか?