私が泣き出したから、鉄二さんとマサさんが飛んで来た。




『真子に何かあったのか?』




私と銀ちゃんが座ってる所で、広げてあった弁当を見た二人の顔が氷ついた。




『真子これ何?』




「見れば分かるでしょ、お弁当だよ。」




マサさんは何も言わない。



『真子麻美に料理習えよ。こんなもんばっか作ってたら、



組長逃げて行くぞ。』




料理下手な奥さんは駄目なの。




『真子は今のままでいいんだよ。



料理なんて出来なくていい。



使用人に作らせればいい事だ。



弁当は俺が作ってやるからさ。



真子はなんの心配もしなくていい。



真子は俺の隣で笑ってればいいんだよ。』




銀ちゃんの隣で笑っていればいいなんて、




私バカみたいじゃん。




私にだってやれる事は絶対あるはずなんだ。




私は笑い人形なんかじゃない。