「レーモーンちゃん♪今日は何作ってんの?」


調理室の窓の外から先輩がいつものように顔を出す。


『ハチミツ先輩!今日はですね~クッキーです!』


私は材料を混ぜる手を止めて答える。


「良いな~美味しそう…」

じっと材料を物欲しそうに見つめる先輩。


『…出来たら食べます?』


私は笑いを堪えながら先輩に聞く。