「そんな人がわざわざお菓子だけの為にレモンの所来るかな?」


『…じゃあ他に何のため?』


そう言うとニッと笑ったのん。

嫌な予感……。


「先輩もレモンの事好きなんじゃないの~?」

『え!無い無い!』


「分かんないじゃん!告っちゃえば!?」

『な、のんまで何言ってんの!無理だよ!先輩が私の事好きな訳無いじゃん!』


ブンブンと首を振る私。

奈緒先輩といい、のんといい簡単に言うけど無理だよ!

それに告白してフラれたらもう調理室来てくれなくなっちゃうかもしれないもん…。


「そんなの言ってみないと分かんないじゃん!」

『分かるよ!だって前の彼女…凄い綺麗な人だったじゃん…』

私とは全然違うタイプの人…。