「キャー!!涼風くぅ~んっ♪♪」


「キャーかっこいい!!ちょっとどいてよー!!」


そんなときすごい叫び声というか黄色い声が廊下から響いてきた。

わたしは驚いて廊下の方を見た。



「あぁ、涼風壮陛だよ。菜穂ちゃんはまだ見たことないか。ぶっとぶくらいイイ男なんだよ。でもね…」




「邪魔っつってんだろ、このブス。朝から目障りなんだよ。消えろ。」


その瞬間聞こえてきた低い男の声。

そして目の前に現れた男。


初めて涼風壮陛(すずかぜそうへい)に会った瞬間だった。