キスして

「それは…何がいいのかな。香水とかアクセとかは王道だけど。」


首をかしげながら言う様子。

やっぱりわかんないもんだよね。


「そっかぁ。難しいですよね。一緒に行って買うのってありですか??」


「全然ありだと思うよ。そっちが本当に欲しいものでいいんじゃないかな?」


赤星さんはいつのまにか体制をこっちに向けて座ってた。


「そっか、ちょっと色々考えて見ます。あと1週間なのに何も決めてなくて…。」

そう、あと1週間後が壮陛の誕生日なのにわたしはノープラン。

休みはお互い取ってるけど何するとか決めてない。

遊ぶのが久々だからすごく楽しみで。


「ゆっくり決めたらいいじゃん。考えすぎて倒れるとかナシだからね!!」

笑いながら言う赤星さん。


「ありえないですから!!すみません、変な相談して。」


「いやいや、相談してって言ったの俺だし!いつでも。」


そう言うとバイクに座りなおした。


「ありがとうございました。気をつけてくださいね。」


そう言ったときだった。


「悩んでさ、辛くなってさ、もし嫌になったりしたら悩ませないような奴と付き合いなおせばいいんじゃない?」


こっちも向かずに言うその意味がわからなかった。


「え?どういう意味ですか??」


「いや、なんでもない。じゃ、また明日。」


そして逃げるようにエンジンをつけて走って行った。


嫌になったら悩ませないような奴と付き合いなおす??

う~ん、奥深くて意味がわからない。


明日涼子ちゃんに聞こう。