キスして

お客さんも少し多くなりわたしたちはコーヒーをついだり、運んだりで少し忙しくなった。


その様子を見て4人が立ち上がり会計をした。

というか、この組み合わせすごく意外すぎていまさら笑えてきた。

壮陛は鈴ちゃんには適わないし。

鈴ちゃんに勝てる人いるのかな?とか思うとまた笑えた。


「頑張ってね、菜穂ちん。おいしかったしまた来るね♪」


「お疲れさま。」


「頑張ってね~♪」


「あとから連絡する。」


涼子ちゃん、鈴ちゃん、フジくん、壮陛の順でわたしに話しかけ帰っていった。


「また明日ね~!!」


そう言ってわたしはまた仕事に戻った。

来てくれたことがすごく嬉しくてやる気もアップしてた。


それからしばらくして仕事をあがり、いつものように赤星さんに送ってもらった。


「ありがとうございました。」

いつものようにそう言ってメットを渡した。

そしたら赤星さんはエンジンを切った。

いつもならすぐ立ち去るのに。