仁美ちゃんが私の手を引っ張る。

「んもぅ、ほら真帆早く!夏中引きずり回してやっからね!」

笑顔でそんな怖い事を言ってのける彼女。

もう引きずり回されてるんだけどな…。

苦笑いしながらそんな事を思う。

そして、それが決して嫌ではない私がそこにいた。