対する仁美ちゃんは、そういう事に思いを馳せるタイプではないようで。

「ねぇ真帆、これからどこ行く?ちょっと喉渇いたよねー!どっかでお茶しようか!ついでにスイーツなんてどう?スイーツ!」

食い気先行のようだ。

同級生なのに、私の方がお姉さんみたい。

そもそも仁美ちゃんは女の子らしくないんだよね。

元気が有り余ってる男の子みたい。

だからおとなしめな私としては、仁美ちゃんとの日々は、毎日新鮮な驚きに満ちている。

「いつものファミレス行こうよ!そこで作戦会議だ!」

「作戦会議?」

仁美ちゃんの言葉に小首を傾げる。

何の作戦かしら?