そんな帰り道も、二年生になる頃には私と正一の二人きりになっていた。

クラスもバラバラになって、皆色んな付き合いが増え始めて。

何でかな…。

友情って永遠じゃないのかな…。

そんな事を思うと、少し寂しくなったりする。

防波堤を歩いていると、強い潮風が吹いた。

その風は悪戯で、私の制服のスカートを翻そうとする。

「わっ!」

思わずスカートを押さえる私。

その拍子に大きく体勢が崩れて。

「馬鹿、早苗っ、あぶっ…!」

防波堤から落ちる私。

下で受け止めてくれる正一。

ドサッ!

軽い衝撃の後、砂埃が舞い上がる。