あまりに単純明快な松下の返答に、俺は呆気に取られる。

…そうだよな。

挨拶するのに、友達になるのに、理由なんて要らないよな。

そう思うと、難しく考えていたさっきまでの自分が馬鹿みたいに思えた。

「おはよう」一言で友達になれてしまう松下が凄いと思った。




明日は俺の方から松下に挨拶しよう。

彼女の隣を歩きながら、俺は密かに決心した。