放課後。

今日もジュース片手に駅へと向かう。

彼女がいるのはわかってる。

なのに買うジュースはいつも一本。

半分こになるの、知ってるのにな。

少しでも近くにいたくて。

ジュース二本じゃ、彼女が遠のいてしまうような気がした。

だから。




「おーっす!また会ったね!」




彼女は今日も、いつものベンチでクリクリした瞳を細めて笑ってた。