夕焼けに赤く染まる教室。

黒板には『祝・卒業!』の文字が大きく踊っている。

私は教室の窓際に一人座って、校庭を眺めていた。

…この景色も見納めか。

そう思うと、何だか切ないような、やるせないような気分になった。