よし、誰もいない。

キョロキョロと周囲を見渡す。

部活もしていない。

日直当番な訳でもない。

そんな私にとっては、あまりにも早過ぎる登校。

2月14日、バレンタインデー。

私は人目がないのを確認して、目的の下駄箱へと歩いていく。

隣のクラスの男子の下駄箱。

今野君の下駄箱。