いつか、あなたと並んで歩いた海岸通り。

来年の夏は二人で海水浴に行こうって約束したのは、今年の夏の終わり。

まだ何もかもが太陽みたいにキラキラ輝いて見えた、付き合い始めの事だった。

あれから幾らも時は過ぎていないのに。

ずっとずっと一緒にいようって誓ったのに。

こんな時間がずっとずっと続くって信じていたのに。

二人並んで歩いた海岸通りに沈んでいく夕陽が、どうしようもなく切なくて。

両手で顔を覆って泣いた。