元々は私の趣味だった読書。

渚ちゃんはどちらかというと活発なスポーツ少女で。

「本ばっかり読んでてよく飽きないねー」と。

教室でどこか浮いた存在だった私に、渚ちゃんが声をかけてくれたのが始まり。

あの事がなければ、私は今でもクラスで孤立した存在だったろうし、渚ちゃんとも接点がないままだったろう。

彼女と付き合い始めたお陰で、私は色んなジャンルの友達が出来た。

常に賑やかな輪の中で過ごせるようになった。

大袈裟だって渚ちゃんは笑うかもしれないけれど。

渚ちゃんは私の学校生活を薔薇色にしてくれた恩人なのだ。

だから、面白い小説を紹介してあげるくらいなら喜んで。