よく美容院なんかに置いてある、女性週刊誌。

一体何年前のものなんだろう。

表紙は随分と色褪せているし、載っている記事もかなり古いもののようだ。

私は目を通した事がないのでよく知らないけれど、瑞樹ちゃんは「古すぎてつまんない」なんて言っていた。

きっと一人で下校した時に、興味本位で読んでみたんだろうな。

流石に私がいる時はお話している方が楽しいのか、週刊誌には手を伸ばさないけれど。

…バスはまた来る気配はない。

田舎町のバスだ。

時刻表は一応あるけれど、そんなに正確ではなく、結構アバウトな感じだ。

「まだ来ないねぇ」

バス停から身を乗り出して道路を眺める瑞樹ちゃん。