保奈美は毎朝自分でお弁当を作って持ってくる。

しかも彩りもバランスもよさそうな、美味しそうなお弁当。

料理は得意と自負するだけの事はある。

この子はきっと将来いいお嫁さんになるだろう。

ちなみに私は購買でサンドイッチとパックのオレンジジュースを買ってきた。

私は保奈美と違って料理は苦手なのだ。

結婚したら旦那様には主夫になってもらおうかなどと思案中。

となると、顔が良くて優しくて、料理上手な男の子を探さなきゃなんだけど、それを言うと真理と保奈美に「甘い!」と叱られた。

「そんなご都合主義の男を探す前に、自分が料理を勉強しなさい?」

保奈美が卵焼きを口に運びながら言った。

ちぇーっ。