帰ってきて早々、龍ちゃんは呆れたように俺に向かって溜息を吐いた。

なんだよ、その溜息。




「龍ちゃんこそ…どこ行ってたのさ」


「俺はいろいろあんだよ。お前、女と話し込んでたじゃねぇか。あれだろ?如月って奴」



膨れっ面の俺に"だから帰ってくんの遅いかと思ってた"とか言いながら、龍ちゃんは俺が買ってきたまま放置してた飲み物やらを冷蔵庫にしまっていく。

何でそんな変なとこで律儀なんだろ。


……っていうか…




「…何で知ってんの」




じと目で龍ちゃんを睨んでみるけど効果なし。
そんなの気にもとめない感じでスルーされる。