「先輩なんて…俺、太刀打ち出来んのかな…?」




如月さんが追い掛けて高校を受験するくらい憧れてる人。



素直にその人が羨ましいと思った。


だってそうでしょ?

その人の為に努力してるんだよ?

それほど思ってる相手に俺が勝てんのかな。



そんなもやもやした気持ちを抱えながらソファーにゴロリと横になる。

背もたれの方に顔を向けて、近くにあったふかふかのクッションに抱きついてみた。




「………………あぁぅうぅ…」




自分でもよくわからない言葉を発しながら、果てしなくネガティブ思考に苛まれてる俺の頭。