「き、如月さんはこの辺に住んでるの?うちの学校からじゃ、結構遠いよね…?」
赤くなる顔と激しくなる動悸を隠すように、俺は慌てて別の話題を振る。
本当にへたれだな、俺。
「いえ!私の家はもっと学校の近くなんです。この近くで姉が一人暮らししてて…」
わざわざ呼び出されたんですよ〜と苦笑する如月さん。
どうやら、久々に会いに来いと電話がきたらしい。
如月さんってお姉さんいたんだ。
新しい情報ゲット、なんて心の中でガッツポーズしてみたり。
どんな小さな情報だって、彼女に関することなら俺にとってはかなり重要。


