最初に見えたのは見慣れた制服で。


私立独特の凝ったデザインのあれは…うちの制服じゃん…

こんな遠いとこから通ってる奴なんていたっけ?



予想していなかった制服の登場に俺は思わず顔を顰めた。


しかもスカート…女子じゃん。めんどくさい…



思わず眉間を押さえると、ばれないように棚の後ろに体を隠す。


そしてちらりと視線だけを動かし入ってきた相手を盗み見た。





「……え…?」




見えた相手の顔に思わず持っていたスナック菓子が床に落ちる。



だって、だってこんな偶然ありえない。