だけど、今の龍ちゃんはあの頃とは違って。 何ていうのかな…守れる強さみたいな暖かさがある。 …俺もあんな風になってみたい。 でも王子様に男らしさなんて求められてない。 いつも笑って優しく紳士に。 自分が作ったとはいえ哀しいもんだよな。 そんなことを考えていた時、ウィーンとコンビニの自動ドアが開いた。 その音に俺は条件反射のように何となく視線を向ける。 そう、本当に何となく。