「わー!目標範囲終わりました!」




そんな若干(かなり?)邪な考えを胸に抱きながら教えていた勉強も、いつのまにか予定範囲を終えていて。


ふと時計を見れば針は五時を迎えようとしていた。


おー…意外と長い時間勉強してたんじゃん。
四時間近く頑張ってたっぽい。




「如月さん、すっごい集中してたみたいだ…な」




無意識に口から出そうになる王子喋り(所謂丁寧な話し方)を押し込んで、郁と話すときみたいな口調を心掛ける。


けど、思ったより難しい。


人前だと思うとどうしても…癖って怖いな、おい。