「…ふーん…」 多分真っ赤になってるだろう俺に、郁のどことなく笑いを含んだ声が聞こえて。 睨むように見れば一人納得したようにうんうんと頷いてる郁(もちろん、表情は無だった)。 な、なんだってんだよ… 〜♪〜♪〜 じとっと郁を睨んでいた視線を遮るように音を響かせたのはベッドの上にあった俺の携帯で。 …こ、この音は…!! 鳴った音楽は俺が初めて個別設定したメールの着信音。 その音に心臓がドクリと音をたてた。