どうやら珍しく質問に答えてくれる気らしい。 「俺、は…中学入ってすぐ…とか…?多分そんくらいだった気ぃする」 数秒視線を彷徨わせてから郁がいつもと変わらないテンポで口を開く。 …ん…?中学入ってすぐ…? …って… 「もう二年くらい片想いしてることになんじゃん!!」 驚きででかくなった俺の言葉に郁は躊躇いなくコクンと頷いた。 二年って…俺全然気付かなかったんですけど。 え、何これ。ちょっと切なくない!? 郁が隠すの上手いの? …それとも単純に俺が鈍いの!?