「…悠斗顔弛みすぎ」
椅子に座って悶えている俺に、郁は呆れたような視線を投げ溜息を吐く。
…やっぱ弛んでる?
自覚は……うん、あるね。
でも今はどう頑張っても元の顔に戻せないんです。勝手にこの顔になっちゃうんです。
「……でも意外だった。悠斗が如月好きになるとか」
元に戻らない顔を両手で押さえながら郁を見れば、郁は何を考えてるんだかわからないような顔をしながら頬杖をついていて。
何度も意外だと頷いている。
…そんな意外か?
俺が如月さん好きになるの。
「…なんどだよ?」
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