「…ってことなんだよ!!」
「なんだその告白まがいの台詞は」
バンッと机を叩きながら一気にまくしたてた俺に、郁は表情を崩すこともなく淡々と突っ込みを入れてくる。
てか告白まがいって…普通にアドレス聞いただけだと思うんだけど(若干苦しい言い訳もあったけど)。
「…まぁ、悠斗にしたら上出来なんじゃないの?」
読んでいた本をぱたりと閉じてうんうんと頷く郁人。
そのたびに、俺とは違う茶色い猫っ毛の郁の髪がふわふわと揺れる。
俺は興奮を抑えるため一度深く深呼吸をしてから郁の前の椅子に腰をおろした。
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