……すっげぇ緊張してるんだけど。

やっぱちょっといきなりすぎた?


手のひらにはじんわり汗かいてきてるし、視線は勝手に床に向かって落ちてく。

やばい、俺危険。




「……あの…いいん、ですか…?」




そんな永遠にも感じるような沈黙が続いたあと、それを破るように聞こえたのは可愛い声で躊躇いがちに紡がれた台詞。


俺はその柔らかな声に反射的に視線を上げ如月さんを見た。


…え…今、なんて…




「あ、あの…一人じゃなかなか捗らなくて…もし水無月くんが迷惑じゃないなら…」


「…全然!!全然迷惑じゃない!!」