「そうだよー!あ、王子聞いて!こいつ振られたばっかなの!」
「ばっ!俺は振られてねぇよ!!」
俺たちの登場に振り返って声をかけてきたのは、如月さんとも仲よさげだった女子生徒。
んで、その子にさらっと失恋を暴露されたのはさっき如月さんをカラオケに誘ってた見るからに今どきっぽい男で。
なるほどね。早速情報ゲット。
こいつも如月さんにアタック中なわけだ。
本当は目に見える危険分子って今すぐ潰してしまいたいんだけど(あれ?俺、龍ちゃんに似てきた?)そういうわけにもいかないから
「そうなの?でも神崎くん格好良いからすぐいい相手見つかるよ」
遠回しに牽制してみた。


