「………悠斗、いつまで王子続けるつもり?こないだ龍先輩と話したんじゃないの」
俺の突っ込み(?)を綺麗に無視して、冷ややかぁな台詞を吐くとともに呆れた表情をしながら俺を見る郁人。
うぅ…視線が…
あの日、龍ちゃん家から帰った俺は電話で龍ちゃんとの会話を郁にも話した。
郁もまったく同意見だったみたいで、まぁ頑張れって言ってくれて。
そのついでに
"とりあえず、その王子体質やめたら?"
って言われたんだけど…
「そう簡単にやめられたら苦労しないんだって」
郁人と俺以外が居なくなった教室で、ついに机にうなだれる。
まじで泣きそうだよ、もう。


