それでも大好きな人


「唯、ギリギリセーフだね」




学校に着くなり友達に笑われました。




「奈美は家近いからだよ…」


「自転車で10分ぐらいの距離なのにそんなこと言うのかっ!」



奈美はまた笑いながら言った。



そう、奈美とは家も割と近い。



つまり小学校中学校も一緒…で高校も一緒。


私達はほんとに仲が良かった。





「まぁ今日は雪が酷いし、それ頭に入れてなかったんでしょ?」



…その通り。



朝の譲くんへのメールに気を取られ過ぎていて何も考えていなかった。




「間に合って良かったじゃん。あ、先生来た!」




こうして今日も1日が始まる。