涙の宝器~異空間前編

以前、ケータイのサイトを見ていた時、ある四人の男が目玉焼き&ハンバーグをそれぞれ二十五人前注文したらしい。

苦闘しながらも何とか完食したという。
そのぶっ飛びぶりに乗っかり、涼たちはハンバーグ&チキンを一品ずつ注文した。
メニューが運ばれて来ると一斉に暗黙の競争が幕を開けた。

三人は勢いよく豪快にほうばっていった。
そして、お代わりの注文がエスカレートしていく。
遂には段々と周りの視線が気になり始めていた。

いつしかホールスタッフは対応に追われ、一人から三人に増えていた。