涙の宝器~異空間前編

ジムでのトレーニングも終盤に差し掛かってきたこの日、涼はメガネくんとチョウさんを連れて、ジムの近くにあるファミレスに招待した。

ここに食べに来たと言うならば間違いではない。
しかし、それはトレーニングと言う言葉を織り交ぜた早食いの意味だった。

席に腰掛けると一斉に注文を開始した。
もちろん注文するものは全て同じものだ。
ホールスタッフの女性も、極一般的な客だと勘違いをしていたに違いない。

女性スタッフが注文を取りに来た。