涙の宝器~異空間前編




「あたし妊娠してるの……」


泣きながら言ってきた。



「そうか………」





俺がボコボコにしたあいつらのことでミコは勘違いをしてる……




この泣き方じゃそれしか考えられない。




ミコは俺があの事件を知っていることを知らないし、 俺はあの頃からミコに対してどこか距離を置く自分がいた。






それでも俺はミコが好きだった!




その日の夜に、ミコと公園で会った。



ミコは少し痩せたようなに思う。



目には隈(くま)が溜まっていた。