涙の宝器~異空間前編



俺は手の感覚を失っているように見えた!


血は拳を伝い、腕へと流れていた。



「タケシ!!
両足を手摺りに引っ掛けろ!!!」



タケシは身動きな体で、なんとか両足を手摺りに引っ掛けたのだ。



ロープを握る俺は涙と汗を払っていた。


そして深く深呼吸をした。


「タケシ、次でお前を引っ張り落とす!
俺が抱えてやるから安心して落ちてこい」


「分かった」


「…………ぐお〜!!!!!!!!!!!!!!!」



俺は最後の力を振り絞って、長時間恐怖に堪えるタケシをついに引っ張り落とした!!