俺は落ちていくタケシを間一髪で止めた。 残りわずかのロープを素手で握りしめ、少しずつタケシを上げていった。 素手でロープを引っ張るなんて初めてだ。 俺が諦めればその時点でタケシは死んでしまう。 早く救ってあげないと、今にも後にも大変な事になってしまう。 他の三人はタケシの名前を連呼していた。 その中にはミコというタケシの彼女がいた。 「お願い!! タケシを助けて!!!」 泣きながら必死に叫ぶミコをよそに、ロープを引っ張り続ける俺にも限界が近づいていた。