「意識不明で重体の彼女を助けたいんです」 「そうなの。 じゃあこの希望の紙に、理由と彼女の生年月日と氏名を書いてちょうだい」 「はい」 俺はその紙をじっと見つめ続けた。 俺に彼女がいたのか? 俺は名前を書きはじめた。 最後に拇印を押してエントリーを終えた。 ………田中麻衣かぁ? どんな人なんだろう…… 意識不明の重体って何があったんだ? 全然思い出せなかった。 俺は全ての手続きを終えて鏡に向かって歩いた。 去っていく俺に、老婆が呟いていた。