そういう事だったのか…… ……………………。 もう誰も来なくていいよ! 兄貴!!!! もう兄貴も俺のことを忘れるんだよな……? あれだけ願ってたのに! 酷すぎる。 ここに現れる側近は、別れに来れる事を条件に、俺の記憶を全部消失されてしまうことが条件だったんだ………… 「運転手さん!! もういいです。 これ以上何も望みません。早く地獄に連れていってください!」 「本当にそれでいいんですね?」 「はい」 そう告げると、険しい顔で運転手は運転席に座った。