たかがその百五十ミリリットルの薬一杯の材料費だけで一万円かかっている。 それが全員で毎日となるとかなりの金額になってしまっている。 それでも研究で成果を出す度に、常に元を補ってきている。 これも全て元は本大会があってのこと。 だが、この大会のせいで誰かが苦しんでいるんだとしたら、この大会のせいで何か危険なものが開発されているとしたら、それを阻止しなければならない。 それには様々なリスクが待ち受けている。 それでも誰かが止めなければ現世は大変ことになるかもしれない。