涙の宝器~異空間前編



わずかな電波を何とか繋ぎ合わせて結束を保っていた。



異空間に飛ぶには、各部分に設置されている異空間ワールドに入り込まなくてならない。




現世と異空間を行き来することに関しては特に体に異常は起こらない。



だが、異空間に長時間滞在すると、やはり体の細胞が現世より急激に劣ってしまう。




研究所の人間は例外だ。


独自の開発で異空間用に開発した薬を一日一杯飲むことで、現世と変わらない体質を保つ事が出来ている。



研究所には本部と支部合わせて三百人ほどいる。